ウリ専に応募した②

前回

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不採用になった続きの話。

お店探し(再)

落ち込んでいても仕方ないので、他のお店も探すことにした。
大学行ってる間に連絡が来たので、もちろん大学内で他のお店を検索して探していた。
といっても、大学でカミングアウトしてるわわけでも無いし、残りの学生生活を穏やかに過ごしたかったから、昼休みにトイレの個室にこもって人知れず探した。

この情勢だから、賑わってそうなお店じゃないと仕事にならないし、かと言って大手のお店に入ると身バレが怖いし、そもそも、自分の雰囲気に合うお店が少ないから選択肢はあんまりない。

応募(再)

2つ目のお店選びは割とすぐに「ここだ」と思うところを決めることができた。
さらに、すでに腹をくくっているので、応募フォームからの応募も葛藤して押せないことなくスムーズに申し込めた。

しかし、フォームには写真送信の欄がなくて少し不安だったが、念の為に、写真ももっと自然体な写真を取り直した。

メール結果

送ったあとは、心臓バクバクさせながら、できるだけ平常心を保ちつつ、普段どおりにゼミを受けていた。
送ってから大体2時間位でメールの着信が来た。
慌てて、またトイレにこもり、メールを確認した。

想定通り、顔写真送ってほしいとのことなので、送った。

すると、5分も経たないうちに再度メール着信。
ダメだったなと思いつつ、メールを確認すると、
「面接に関してですが、....」
と書かれており、2度見どころが3度、4度見位何度も読み直した。
なんとか、顔は大丈夫だっだみたい。

自分の真面目キャラを売りたくてメール文面を真面目にしたのが良かったのか、
それとも、神のいたずらかわからないけど無事面接にまでたどり付けた。

そのあとは、淡々と面接の日時の希望日を伝え決めていただいた。 (フォームですでに送ってるのにっと思ったのは秘密

面接当日

前日は顔にクマできてたり、睡眠不足で頭がまわらないと大変だと思い早めに寝たが全然寝付けなかった。

少しでも、顔良く見せようと、普段クマ隠しに使ってるコンシーラーだけ付けて、かなり早い時間に家を出た。

片道1時間少し、電車に揺られながら指示された駅に行く途中は、今までにないくらい心臓がバクバクする。 緊張を紛らわすために、音楽聴きながら、周りの視線気にしつつ、お店のページ見て雰囲気を再度確認しながら向かった。

途中の主要駅で昼ごはん軽く食べて、少しブラブラして行こうと思っていた。
しかし、緊張で空腹を感じないどころか、とてつもなく胸が苦しい。
ここまで来ても、自分の中の良心が、止めようとしてきてる。

よく行く本屋やゲーセンで時間つぶして何度もトイレに駆け込みできるだけ気持ちを落ち着かした。
バイト先近くなので、ここで社員さんにでも出くわしてしまったら、絶対やめていたなと今になったら思う。

そうこうしていると、予定時間が近づき、できるだけ他のことを考えながら、一駅先の待ち合わせの駅に向かった。

予定の時間の少し前になったら待ち合わせ場所からお店に電話した。
もうこのときは、緊張不安苦悩いろいろな気持ちがごちゃまぜで、今までに無いくらいだった。
電話中も噛み噛みで手短に、場所を案内してもらいながらマンションの一室の事務所に向かった。
正直、看板も何も出してなく絶対にわからないような場所だった。

続く...

ウリ専に応募した①

コロナの悪夢

2020年某日、無事に内定も決まり最後の学生生活を謳歌していました。

なんとなく受験して、なんとなくアルバイトして、なんとなく就職して淡々と年老いて行くのだろなと思ったら矢先に流行り病のコロナが来た。

自分は奨学金をかなりの額借りて、自力で学費稼いて家にも少しお金を入れていたのでかなりの大打撃を受けた。
幸いなことに、内定取り消しは無く路頭に迷うことは無いけれど、学費の工面がかなり心細くなってしまった。
私立大学院の理系なので、学費だけでも年に150万位は少なくとも必要。

正直、普通に扶養外れるくらいアルバイトしただけではかなりしんどいので自分は個人事業主として働いていた。
と言っても大層なものじゃなくてWEBページのデザインやコーディングといった感じのものを余裕のある程度請けてた。

しかし、これもコロナの影響で仕事が激減してしまった。
新しいバイトを始めるにもコロナでまず少ない。
路頭に迷っていた。

ウリ専との出会い

幸い、ウリ専のことは知っていた。と言ってSNSで知り合った仲のいい友達がやっていて少しは聞いていた。
もちろん、どういう仕事か知っている。
普通にいい子で仲良くし続けたいと思っている。
身売りして稼ぐのは抵抗があるものの、今やっているWEBページとかの開発も言ってしまえば身売り。
人月商売で正直自分はあまり好きではない。
相手とコミュニケーション取って、相手の望むものをサービス(開発)するという点で同じだと思っている。
仕事がなくて、困るのが目に見えているので割り切って身体で稼ぐか、自分の尊厳を守るか迷ってなかなか踏ん切りかつかなかった。

衝撃の事実

ある日、何気なくTwitterを見ていると元カレがウリ専をはじめたのを見つけてしまった。
付き合ってるときから、仕事関係で悩んでいて仕事をやめたいってのは知っていた。
自分もできる限り励まして、気にかけていたけど、衝撃的だった。

衝撃的って一言で済ませられないくらい、後悔やいろんな気持ちが混じり合って言葉に言い表せれない位。

でも、自分もこのまま行けば、露頭に迷うことは目に見えている。
無事就職できても、初任給は微々たるものだし、WEBのお仕事を副業で続けていてもどうなるかわからない。
そんな自分に、この事実が良くも悪くも後押しになってしまった。

お店探し

腹をくくって働くと決めたらお店を見つけないといけない。
って言って自分はあまり見た目も良くないからお店を選べるほどではない。
更に、前にTwitterのDMでお店から勧誘されていて、少し気になっていたお店もあるが、そのお店に元カレがいるから働きづらい。

初めての業界なので、心配も多いから自分の雰囲気が合いそうで仲のいい友達のいるお店に応募した。

ウリ専応募とお祈りメール

いざ応募するとなっても、心の奥深くにある良心が邪魔をしてなかなかできない。

プロフはもらない方がいいし、送る写真もありのままがいいと見たことがるので、できるだけ素直にありのままの自分で応募フォームに綴った。 しかし、なかなか送信ボタンが押せない。
もし、自分の親や友達がウリ専してるのを知ってしまうとどんなに悲しむか考えただけで泣けてくる。
素直さと真面目さだけが取り柄の自分が本気で葛藤して気がつけば、大学に行く時間になっていた。

通学途中の電車でも悩みに悩んでいると、電車の揺れで人にぶつかられた拍子に送信ボタンを押してしまった。 自分で腹くくって押したわけじゃないけど、おかげで気が少し楽になった。

その後、その日の昼過ぎには応募に関しのメールが来た。  

『今回は残念でございますが、メール審査にて、不採用とさせていただきます。』

顔立ちがいいとは思っていなかったけど、自分が否定されているようで辛かった。

続く